あなたには小さいころから大切にしている『ぬいぐるみ』はいますか?
実は、ぬいぐるみを大切にすることは、自分を大切にすることに繋がるのです。
この記事では、以下の人に役立つ内容となっています。
- ぬいぐるみを大切にしている
- ぬいぐるみをついつい買ってしまう
- ぬいぐるみが気になっている
ぬいぐるみは子どものもの?
『ぬいぐるみ』というと、子どもが持つもの。そんなイメージを持たれる方も多くいます。
「堂々とぬいぐるみを持つのが恥ずかしい」なんて感じてしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、ぬいぐるみを大切に思う気持ちに年齢や性別は全く関係ありません。
その証拠に、ぬいぐるみの市場規模は右肩上がりに伸びているのです。
| 2020年度 | 約263億円 |
| 2021年度 | 約283億円 |
| 2022年度 | 約323億円 |
| 2023年度 | 約390億円 |
※2023年度玩具市場規模調査結果データ(一般社団法人日本玩具協会2024年7月発表)
少子化のこの時代、子どものおもちゃである「ぬいぐるみ」であれば、売り上げは落ちているはずです。
しかし、売り上げが上がっているということは大人たちが手にとっている証拠でもあります。
なぜぬいぐるみが売れるようになったのか?
一番の理由はやはりSNSの普及なのではないでしょうか?
SNSを開けば #ぬい活 のタグで様々な投稿がされています。まさに年齢、性別問わず、お気に入りの『うちの子』が投稿され続けているのです。このような投稿を見ることで、自分のぬいぐるみも投稿してみようかな、そういう人も増えてきたのではないでしょうか。そして、自分だけのぬいぐるみが『見せるぬいぐるみ』となったことでぬいぐるみだけでなく、それに付随するものが売れるようになってきたのです。
さらに、近年ではアーティストグッズでもぬいぐみやキーホルダー、アクリルスタンドなどのいわゆる「推し活」アイテムも増えてきました。ダイソー、セリアなどでも「推し活」アイテムが続々と発売されています。SNSを通して、「こんな商品があった!」という情報が大人たちの間で、瞬く間に拡散されているのです。
お土産屋さんにぬいぐるみがおいてあるのはなぜ?
皆さんも、お土産屋さんでぬいぐるみを見かけたことはありませんか?店員さんによると、ぬいぐるみが置いてあることで、それを見てを止める人が多いんだとか。店に入るきっかけにもなり、滞在時間も長くなるので、お土産を買ってもらいやすく効果があるのだそうです。

もふもふぬいぐるみはつい触ってしまいます。
ぬいぐるみに一目ぼれするその心理とは?
お店でぬいぐるみを選んでいるとき、「今、この子と目が合った」「この子に決めた」
たくさんあるぬいぐるみの中でも直感的にビビっとくる瞬間はありませんか?
これには2つの心理学的要素があるのです。
アニミズム的思考
一つ目はぬいぐるみを『生きている』かのように感じる心理のことをいいます。ぬいぐるみが自分の方を見ていたように感じたり、表情を感じることです。これはアニミズム的思考といい、石や木、物体など命がないものにも命を感じることで、子ども発達に重要な役割があります。これは成長しても減少していくものですが、完全に消えることはありません。
感覚記憶・感情連合
もう一つは幼少期の心地よいと感じていた感覚が大人になっても残り、強い愛着を抱くことが関係していると言えます。例えば、ふわふわしたタオルケットなタオルに安心感を覚えていた場合、大人になってからも同じような肌触りのものに愛着を抱きやすくなります。
ぬいぐるみが持つ心理効果
ぬいぐるみを触ることで、なんとなく落ち着く、癒されることは実際に経験したことはあるのではないでしょうか?しかし、この『なんとなく』には、きちんとした心理学的根拠があるのです。
ぬいぐるみは。お母さんのような安心感を与えてくれる存在である
大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!P55
人は生まれながらにして、「母親」を絶対的な安心の存在として認識します。お腹がすいたり、眠くなったら泣いて、当たり前に「無条件で自分を受け入れてくれる」存在と思っています。それにより、安心感を感じているのです。しかし、幼稚園にいくようになると安心できる存在から離れなければなりません。
そんな時に代わりに安心を得る存在が「ぬいぐるみ」や「ブランケット」に移っていくのです。
心理学ではこれを「移行対象」と呼びます。
これは大人になってもなお、安心できる存在を必要とすることは変わりません。「無条件ですべてを受け入れてくれる存在」を求めてた結果、ぬいぐるみに対して以下のような反応を示すのです。
- そばに置いておくとほっとする
- 理由もなく触っていたくなる
- 抱きしめたり、横にいると安心して眠れる
病院や歯医者の待合室にある「ぬいぐるみ」
そういえば、病院の待合室に「ぬいぐるみ」が置いてあることは多いですよね?不安や恐怖を感じやすい場所での「ぬいぐるみ」は非常に強い存在です。待合室でぬいぐるみに触れたり、眺めてるだけで心が落ち着き、不安を受け止める存在になっているのです。
オキシトシンが安心感を生み出す
ぬいぐるみは心を落ち着かせたり、温かい気持ちになる【心理的効果】だけではありません。それ以外にも、脳やホルモンの働きにも関係しているのです。それは「オキシトシン」と呼ばれるホルモンです。ぬいぐるみに触れることで脳内でオキシトシンというホルモンが分泌することが分かってきました。
オキシトシンは「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」といった、人との信頼や愛情が関わるときに分泌が増えるものです。しかし、人だけではなく、ぬいぐるみに対した安心行動でも私たちの脳はオキシトシンを分泌するのだそうです。
ぬいぐるみが私たちにもたらすもの
ぬいぐるみは私たちに安心感を与えてくれる存在ということを解説してきました。しかし、それだけではありません。人間からでは得られない、さらなる効果があるのです。
ぬいぐるみは【本当の自分を引き出してくれる】
人に悩みを相談したり、弱音を吐いたりしたことは誰しもがあるのではないでしょうか?
しかし相手は人間なので、これ以上相談したら迷惑じゃないだろうか。そんな風に思うこともあります。そんな時、ぬいぐるみであれば、「腹が立ったこと」「弱音」、涙を流しても本当の自分を見せられます。
なぜなら、ぬいぐるみに対して100%の安心感を抱いているからです。それは、何を言ってもどんな自分をさらけ出しても否定されないことを確信しているからです。
人は、評価されたり、否定される不安を感じない相手には「自己開示」しやすくなるのです。誰にも弱さを見せられなかったとしても、ぬいぐるみには安心して自分のすべてをさらけ出すことが出来るのです。
疲れている心にぴったりな「ぬいぐるみ」の触れ合い方
自分ほぐすようにぬいぐるみをマッサージ
ぬいぐるみを自分のことのように、マッサージしてほぐしてあげる方法です。自分に「お疲れ様」と声をかけるようにほぐしていきましょう。
眠れない夜におすすめ
布団の横にお気に入りのぬいぐるみを置いて寝てみましょう。前述でもお話ししたように、ぬいぐるみに触れているだけで、脳から「オキシトシン」というリラックスのホルモンが出てきます。眠れない夜には、ぬいぐるみの力を借りて、安心感を感じるとよく眠れるかもしれません。
ぬいぐるみに見守っていてもらう
何か目標に向かって勉強しているとき、仕事を頑張っているとき、一人であれば不安になることもあるでしょう。しかし、目につくところにぬいぐるみを置いてみると癒されたり、「大丈夫だよ」と言ってもらえている気持ちになります。
朝出かけるとき、帰ってきたとき、心の中でもいいので声をかけてあげましょう。そうすると、ざわざわしていた心も落ち着きます。
まとめ
これらのように、ぬいぐるみには安心感や不安を取り除く効果が心理学的根拠に基づいてはっきりと証明されているのです。
ぬいぐるみを大切に思う気持ちは大人も子ども性別も関係ありません。ぜひ「うちの子」と一緒に暮らしたり、お出かけをしてみてください。

