私たちは日々、たくさんの選択をしながら生きています。
ですが、その選択が「自分で決めたもの」ではなく誰かの期待や評価に基づいたものになっていませんか?
今回は、心理学的な視点から「他人軸」と「自分軸」の違い、そして自分軸で生きる方法について執筆します。
他人軸とは
他人軸とは、物事の判断や行動の基準が、「他人の価値観」や「周囲の目」にある状態を指します。
例えば以下のような特徴があります。
- 「どう思われるのか」が気になって行動できない
- 人に嫌われるのが怖くて意見を言えない
- 他人の期待に応えようと無理をする
- 頼まれごとを断れず、ストレスを溜めがち
このような状態が続くと、自分の本当の気持ちがわからなくなり、人生が他人ものであるかのように感じてしまいます。
自分軸とは
自分軸とは、判断や行動の基準が「自分の価値観」や「信念」にある状態です。
特徴としては以下のようなものがあります。
- 自分の本当の気持ちを大切にできる
- 「NO」ということに罪悪感がない
- 他人の意見は参考程度にとどめる
- 自分幸せを自分で決められる
自分軸を持つことで、ぶれない心や主体的な生き方ができるようになります。
なぜ人は他人軸に傾きやすいのか
私たちが他人軸に傾きやすいのは、いくつかの心理的な理由があります。
- 承認欲求
人は誰しも「認められたい」という気持ちを持っています。これは決して悪いことではありませんが、他人からの評価に依存しすぎると、自分軸が育ちにくくなります。 - 同調圧力
日本社会は「空気を読む」文化が強く、集団の中で浮かないように行動する傾向があります。
その為、自分の意見よりも多数派の意見を優先する習慣が根付きやすいのです。 - 自信のなさ
自分に自信がないと、「自分の判断より他人の意見の方が正しい」と感じてしまいがち。
これは自己肯定感とも深く関係しています。
自分軸で生きるためのステップ
- 自分の価値観を言語化する
自分が何を大切にしたいのか、何が嫌なのか、紙に書き出してみましょう。
たとえば「自由」「安心感」「挑戦」など、自分にとってのキーワードを探すことが、自分軸の第一歩です。 - 小さな選択を自分で決める
「今日何を食べたいか?」「本当は行きたくない飲み会を断る」など、日常の小さな選択を自分で決める練習をしましょう。 - 他人の期待に応えすぎない
他人を喜ばせることは素晴らしいですが、それが自分を犠牲にしてまでやることかどうか、
一度立ち止まって考えてみてください。 - 「嫌われる勇気」を持つ
全てのひとから好かれることは不可能です。むしろ自分らしく生きている人の方が本当の信頼を得やすいのです。
まとめ
自分軸は人生を自分の手に取り戻すこと。
他人軸で生きていると、いつも誰かの顔色を伺い、疲れ果ててしまいます。
自分軸を持つということは、「わがままになること」ではなく自分を大切にする生き方です。
少しづつ自分らしさを取り戻していきましょう。

