誰かの気持ちを考えすぎて、しんどくなってしまう
落ち込んでいる人といると同じように気持ちが落ち込んでしまう
そんな風に感じたことはありませんか?
相手の気持ちを考えたり思いやることはとても大切ですが、共感が行き過ぎてしまうと
気づかぬうちに『共感疲労』という状態に陥ることがあります。
この記事では共感疲労の正体と対処法について紹介します。
共感疲労とは
他者の苦しみや感情に強く共感しすぎることで、自分自身が疲弊してしまう状態のこと。
以前は看護師や介護職などの退陣援助職が抱えるストレスを説明する言葉として多く使用されてきましたが、現在では一般の人にも当てはまる現象として知られてきています。
なぜ共感疲労が起きるのか
- 感情の感染によるもの
共感が起こる際に、相手の感情が感染する無意識的な働きを「情動感染」といいます。
これは脳内のミラーミューロンという神経細胞の働きが影響しています。
特に以下のような人に起こりやすいといわれています。
- 繊細で感受性の強い人
- 他人に気を遣いすぎる人
- 使命感の強い人
人に寄り添いたい、助けたいという優しさが裏目に出てしまうのかもしれません。
共感疲労のサイン
心理的サイン
- ちょっとしたことでイライラする
- 気分が落ち込みやすい、悲しい気持ちになることが多い
- あらゆることに対してやる気が起きない
身体的サイン
- 身体がだるい
- 頭痛がする
- 食欲の低下
- 不眠
このように共感疲労はさまざまな健康被害をもたらすことがあります。
共感疲労の対処法
- 境界線を意識する
自分と相手の感情を切り分ける「境界線」を意識することをこころがけましょう。
- 休息・リフレッシュする
自分の時間を大事にし、趣味に没頭して心を休めることが重要です。
- 自分の気持ちを人に話す
自分が抱えてる気持ちを第三者に話すことで、気持ちが楽になることがあります。一人で抱え込まずに相談相手を見つけるのもいいかもしれません。
まとめ
このように「共感疲労」は心の優しい人、相談に乗る機会が多い人になりやすく、
自分の心まで疲弊してしまうマイナス面もありますが、そんな自分を認めることや、うまく共存することで少しでも疲労を少なくすることができます。
まずは情報に触れる頻度や量を自分に合わせて調整することが、予防の第一歩かもしれません。